naoya さん が procfeed っていうフィードサービスを開始されました(正直このネーミングはどうかと。次は fetchfeed かな)。カンタンに言うと Feedroll (hail2u の kyo さんによる解説)の日本語版ですね。技術的には くっつきRSS のようなCGIを使って実装するのは難しいことではないですが、各種設定のUIが秀逸なのと、ASPなので誰でも利用できるのがすばらしいところでしょう。
ネックになるのは、このサービスが著名になればなるほど負荷が大きくなってしまい、サービスの利用者全員に影響がでてくることでしょうか。これは js 型のコンテンツフィードサービス全般にいえることで、Bulkfeeds Similarity Search でも同様です。
また、multithread の方は RSS を利用した Flash ティッカー をつくられています。ActionScript っていいですねえ。これは強力だとおもいます。現在は任意のRSS を読むようには作られていないようですが、そのうちできるようになるのでしょう(Flash ActionScript では SWF とは違うホストへの HTTP 接続を許可していないので、プロキシをかます必要ありですが)。
こうしたサービスでどんどんコンテンツシンジケーション加速していくのはすばらしいのですが、ちょっと1つ、コンテンツの利用条件というとこに懸念点があります。2次利用を禁止しているようなコンテンツの RSS を商用サイトに貼り付けた場合に、ちょっとややこしいことになりそうです。たとえば asahi.com では RSS 内の dc:rights で、コンテンツの再利用を禁止しているようです。また asahi.com や CNET Japan ではオフィシャルに RSS を配信していますが、Bulknews の RSS のように、いわゆる「勝手RSS」的なものの場合はより問題が複雑になってきます。
1. コンテンツを自サイトに掲載している人 (js や Flash オブジェクトコードを貼っている人)
2. コンテンツを貼り付け可能にしている人 (procfeed や Flash Ticker の作者)
3. 勝手RSS の場合、その勝手RSSをつくっている人 (Bulknews などの作者)
1. はまあ当然としても、2, 3 も同罪ということになってしまうとちょっと困ったことになりますね。
個人的には RSS で配信している情報で2次利用禁止、なんてナンセンスだとは思いますし、見出しに著作権はないってな判例 もでてしまったことなので、それでいけるといいとは思いますけど、たとえば読売新聞の訴訟にみられるような「タダ乗り」的なサービスは、新聞社・出版社にとっては脅威となりえるわけで、その辺はきちんとケアしたほうがいいのかとも思っています。
とりいそぎ考えられるのは dc:rights や creativecommons モジュールを利用して、フィードのライセンス配布条件の埋め込みですかね。dc:rights はリテラルなので、機械処理可能な形になっていると望ましいかとはおもいます。