May 11, 2004

Winny 逮捕は挑発的態度?

昨日のエントリを書いた後、yublog の川崎さんと話していたような内容が matz さんの日記にも書かれていました。

Matzにっき(2004-05-11)

Winnyを使ったことはないが、著作権侵害のファイル交換に用いられていたのは事実だろう。が、個々のファイル交換の行為者が法律に違反しているとして、その違法行為に使われたソフトウェアの開発者が「幇助」で逮捕されるとはどういうことか。

「挑発的態度」で逮捕されたのなら言論・思想の自由の侵害ではないのでしょうか。実装する能力があり、かつ思想をもっていると逮まるということ? これが別人格だったら問題なかったのでしょうか。47氏とは別の人間が、

「ちょっと著作権で気に食わないことあるから、こんなソフトだれかつくってくれんかな」

っていって、47氏がだまってシコシコつくってたとしたらどうなんだろう。どうも納得がいかない。

自分も Trickster というソフトウェアを開発しています(最近は全然メンテしてないですが)。icecast みたいなもので、操作を Web インタフェースでできるものなのですが、個人的にはこれを LAN に設置して社内の仲間と曲を共有して楽しんでいます。これは私的利用の範囲内だとおもっています。ただしこのソフトはグローバルに設置して違法なファイル共有を行うことも可能なわけで(実際はストリーム配信だからファイルをダウンロードすることはできないとか、事情はあるわけですが)、ローカルIPでしか動作しないようなコードをいれておくとかしないといけないのかもしれない。

47氏は未踏プロジェクトの採択者でもあったようで、講義のページ で紹介されている内容はなかなか興味深いものです。

Posted by miyagawa at May 11, 2004 08:24 PM | Permalink | Comments (0) | TrackBack(1)
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匿名性は悪なのか?
Excerpt: Winny作者が逮捕されて一日、自分が普段巡回するのはプログラミング関連のサイトが多いわけだが、作る立場からはやはり疑問符の方が多い。 一方で匿名性を高めた、という点が問題なのだという主張もある。
Weblog: miki*labo
Tracked: May 11, 2004 09:51 PM
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