はてなブックマーク や Technorati Tags、それに対するリアクションなんかを中の人や Six Apart EMEA (Europe) のエンジニアとIMしていていろいろまとまってきたのでメモがわりに。
Tags による Folksonomy、Flickr や del.icio.us を中心に話題を集めていますが、ここでキモになっているのは、
- テキストでないデータに対し識別情報としてタグをつける
- コンテンツの持ち主だけでなく、それを見る側がタグをつける
部分なのかなと思います。Flickr では写真、del.icio.us ではURLで、そのものにはテキストは含まれておらず、ユーザによってそのデータをどう評価するか、それが自由であって、トップダウンな押しつけ型のカテゴリではない、というのがFolksonomy のもっとも面白くて重要な部分なのではないかなあと。
そういう部分で行くと、はてなブックマークは URL に含まれるテキストからキーワードが自動で抽出される。もちろんシステムとして面白いし、キーワードの資産が生かせるのでリーズナブルな選択だとは思いますが、一方的に付加されるキーワードとその階層は、ユーザによる自由な(新しい)データの発見にはつながらないかなあという感じがします。
また、Technorati Tags はRSSに含まれる dc:subject、または本文内に <a rel="tag"> で埋め込んだ情報を元に Tag をつけている。カテゴリがトップダウンのヒエラルキーでないのは評価できますが、コンテンツの作成者が決めた一方的なデータになってしまい、「誰がなんというTagでコンテンツを評価したか」という Tagging の一番おもしろい部分 がこれもないなという感覚。
ともあれ、こうしたサービスをすぐに企画、リリースできる機動性と、ダイアリーのキーワードという資産をいかしたはてなのサービスには「らしさ」を感じます。今後も注目ですね。