Plagger でメーラを UI に、というと Gmail を連想する人が多いかと思います。実際キラーアプリの例として Bloglines を Gmail で読む という原点があって Plagger が生まれたわけで、依然として Plagger のフロントエンドとして Gmail を使うことはオススメな使い方の1つですね。Publish::Gmail というプラグインの名前にしても、「Gmail イカス!既存のメーラ捨て!」という(アーリーアダプター的性格を持った)人にアプローチしていくのが Plagger のマーケティングとして(当初は)正攻法だろうという意識があったのだなあと、いま振り返ると思えてきます。
けど、takesako さんの LLRing での活躍 などのおかげで新しいユーザ層にもアピールしている昨今、「Plagger って結局 Gmail ないとだめなのね」とかいう誤解がもしあるとすればとっぱらいたいなぁ、というわけで。Gmail は先週から招待がいらなくなったみたいなので障壁という意味では少なくなっているとは思いますが、通勤中にオフラインで読みたいんだよ、というニーズにはGmail では答えられなかったりというのもありますし。
前置きが長くなりましたが冒頭のスクリーンショットは Becky! で Bloglines の新着フィードを表示した様子。Becky! はデフォルトで HTML メールの表示が可能なのでとくに無設定でイケる。なんでこれをやろうとしたかというと、明日から YAPC::Europe に向けてロンドンへ12時間のフライトなのでその前に Gmail にためてるフィードを POP3 でダウンロードしてみようかなと。Publish::Gmail で mailto: を自分のサーバ (Gmail 以外) にしてももちろん OK ですが、今回は Gmail の POP3 機能をつかって、Plagger 専用アカウントのメールを全部吸い出してみました。
実際オフラインでこれを見ると画像つきのフィードは img src でオンラインの URL にリンクしているので表示は出来ないと思われますが、
- module: Filter::FindEnclosures - module: Filter::FetchEnclosure - module: Publish::Gmail config: attach_encosures: 1
とかすれば画像を全部ダウンロードして添付ファイルにして、cid でリンクできるので無問題。
フィードのロゴ画像やエントリの author icon は現在 enclosure として扱われていないとか、 Gmail のカンバセーション機能に相当することは Message-Id などでスレッド管理をしないと とか問題はありますが、ちょっとしたハックで解決できそう。